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不遇なる一凡才の手記

https://twitter.com/mukashi_otoko

五条天神 ⇒ 清水寺

f:id:mukashi_otoko:20160709172129j:plain 五条天神

「五条」の天神でありながら松原通に鎮座する五条天神宮。秀吉による都市改造までは、現在の松原通五条通があったからです。『義経記』では、この辺りで義経と弁慶が遭遇したことになっています。

”あはれ太刀やな。何ともあれ、取らんずるものを”

”彼奴も只者にてはなし。この頃都に人の太刀取る者は、彼奴にてあるよ。”

f:id:mukashi_otoko:20160709172740j:plain 俊成社

「五条三位」俊成の邸宅跡地が松原通にあるのも上記と同じ理由です。

f:id:mukashi_otoko:20160709173043j:plain 松原橋

松原通=旧五条通」とすると義経と弁慶の決闘もこの辺りで‥‥、と言いたいところですが、『義経記』では決闘の舞台は清水です。

f:id:mukashi_otoko:20160709173856j:plain 八坂の塔

このまま松原通を直進すれば清水寺に着きますが、少し寄り道。

f:id:mukashi_otoko:20160709174044j:plain 産寧坂

「京都ってええわ~」と思ったあなたは「暗黒腐敗都市」の正体を知らない幸せな人。

f:id:mukashi_otoko:20160709174651j:plain 仁王門

清水寺に到着。

”曲者かな。また今宵もこれにありけるや”

”只今参り給ふ人は、昨日の夜天神にて見参に入りて候ひし御事にや”

f:id:mukashi_otoko:20160709175659j:plain 三重塔

御曹司も思ひ切りて斬り給ふ。弁慶も思ひ切りてぞ打ち合ひける。弁慶打ち外すところを、御曹司走りかかりて斬り給へば、弁慶が弓手の脇の下に太刀の切つ先を打ち込まれて、ひるむところを、太刀の背にて、散々に打つ。

”さて従うや否や”

”これも前世の事にて候ひつらんめ。さらば従い参らせ候はん”

f:id:mukashi_otoko:20160709180040j:plain 本堂

日本人であれば誰もが知っているこの物語に「判官贔屓」と並ぶ民族特有の心性が描かれているように思われる。なぜ負けた人間は舎弟となり最期まで嘗ての敵に尽くすのだろう。弁慶の忠心に戦後日本人がアメリカから離れられない深層心理が隠されているのではなかろうか。

最近、日本がアメリカの保護から自立できない元凶をWGIPや戦後教育による洗脳に帰する言説が保守陣営で流行しているが、ひょっとするとその根っ子は我々が思うよりもずっと深いところにあるのかもしれない。

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